ペッシュ・メルル洞窟と美しい村

ホテルのレストランで朝食。シンプルながら、クロワッサンとヘーゼルナッツのパテがおいしい。スタッフも皆感じが良く、心地よいホテルでした。昨日ちょっと体調が悪かった息子にはアルファ米ご飯と即席みそ汁を。「ほかほかご飯、おいしい!」と本当によく食べました。

9時過ぎにホテルを出て すぐ近くにあるGrotte de Pech-Merleペッシュ・メルル洞窟へ。
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まだ開場前です。
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以前、8月に来たときはすごい行列でしたが、今回は人もまばらでした。待合室のようなところで事前説明を受け、売店を兼ねたチケットオフィスの一角にあるドアから、地底の世界へ入ります。 まるで どこでもドア です。
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この洞窟には先史時代の少年の足跡があります。
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違う方向に向かって歩く、2人分の裸足の足。何をしに、この深い地底の鍾乳洞に入ってきたんだろう。想像をかき立てます。

洞窟の奥には、6個のネガティブハンドを伴った、2頭の大きな馬の絵。ほぼ原寸大です。
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背中のあたりには川マスの絵も重なっています。
この洞窟のネガティブハンドは指の欠損がありません。息子は一生懸命 手の数を数えていました。

「傷を負った男」とされている、線に貫かれた人間の絵や、女のシルエットもありました。
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長い年月が削りだした、自然の造形も。
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天井に指で描かれた線画や、ステンシル、筆で描かれた豊かな線、吹き付けなど、技法は多彩。とても不思議です。
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息子は売店においてあった 氷河期のクロマニヨン人少年を主人公にした絵本を一生懸命見ていました。
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石好きなので、鉱物にも興味津々。
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洞窟の主たちを少しはイメージできているのでしょうか?
博物館で上映していた記録映画も熱心に最後まで見たので驚きました。

ペッシュ・メルル洞窟見学後、近くの教会にも足を伸ばしてみました。
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古い家が密集し、素敵な風景を作っていました。
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次はカブルレにほど近いSt Cirq Lapopieサン・シル・ラポピーに向かいます。
途中、前回2003年にペッシュ・メルルに来たときに泊まった「HOTEL DES GROTTES(洞窟ホテル)」の前を通りました。設備も最低限の古いホテルですが、レストランが川に面したテラスにあって、夕食が結構楽しかった思い出があります。懐かしいけど、まあ、何てことないホテルだったよね、みたいな話をしていると息子が「部屋に入ったとき、『なんだこりゃ?』って思った?」なんて聞いてきました。時系列や状況が理解できて、そこに想像が加わって、会話にも広がりが出て来たなぁ、とちょっと感動。

フランスで最も美しい村の一つに数えられるサン・シル・ラポピーに着いたのは12時過ぎでした。
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早速、ホテル・サン・シルのテラスレストランで昼食。日替わりムニュは既に品切れで、アラカルトのサラダを頼んみました。ペリゴール風ゴルゴンゾラとクルミのサラダ。あまりの量の多さに絶句。完食したけど。
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観光地の日曜日、お店は忙しくて、スタッフの感じはあまり良くなかったです。一枚余分にお皿を借りたらお皿代を2ユーロも取られちゃった。

村を散策。鷲ノ巣村で、石造りの古い家並みを坂道が縫うように綴っています。
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すぐ下にはロット河がゆったり流れ、深い渓谷を緑に彩っています。
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どこを切り取っても美しい、絵本のような村です。
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よく眠れたおかげで、昨日とは打って変わって絶好調の息子。
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なんとも可愛らしい郵便局。
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切り立った崖の上の展望台に上り、街と渓谷を見下ろしました。
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息子が張り切って、断崖の上の小道から小道を渡り歩きます。熱心に写真を撮っていました。
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帰国してから2003年の写真を見ると、展望台のこの柵がありませんでした。無かったら怖くて息子を登らせられないところでした。
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断崖を下り、村の端まで歩き、また坂道を上り、下り、迷路のような中世の町並みを歩き続けます。
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お土産にカオールワインのコンフィチュールを買いました。
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試食でご満悦。アルコールは大丈夫?
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さて、そろそろ車に戻って次の街に向かおうというところで、なんと息子がもう一度展望台に登りたいと言い出しました。展望台って、こんな断崖ですよ!?
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なぜ一日に2回も!親にはきつい修行ですが、つきあって登りました。
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息子は眺めのいい断崖の上で、砂を海に見立て、小石を船に見立てて港ごっこ遊び。作っている港の景色は、さっき洞窟で見たさざれ石のテーブルにそっくりでした。

村外れの渓谷に、季節外れのひまわり畑がありました。岩壁との対比が息をのむ美しさでした。
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今夜の宿泊地、カオールに着いたのは5時半です。ホテルに車と荷物を置き、まるで要塞のようなヴァラントレ橋を散策しました。
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息子は熱心に河と船を眺めていました。
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カオールはワインの街。橋のたもとに古い葡萄の圧搾機が展示してありました。
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息子はポケットに小砂利を詰め込んで、「蒸気」ですって。「蒸気」が切れると歩けなくなるそうです。燃料切れの小砂利は一度ポケットから出して、新しい燃料砂利をつめ直します。
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旧市街を散歩しながらサンテティエンヌ大聖堂へ向かいます。
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この町は植栽がハイセンスで、散策の楽しみになりました。こちらは市庁舎前。
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サン・テティエンヌ大聖堂。
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フランス最大のドームを持つ教会で、壮麗なステンドグラスの装飾が見事です。
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丁度パイプオルガンを演奏していました。頭上にはエレガントな天使様。
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息子は私のi-phoneであちこち写真に撮っていました。「素敵なところを撮ったよ」なんて言いながら。
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旧市街のテラスレストランで夕食。日曜なので閉まっている店が多く苦労しましたが、感じの良い店に行き当たりました。庭を仕切る塀の一辺は教会の外壁を兼ねており、素敵な風情があります。
念願の「カオールの黒」。お店のおすすめの濃厚な赤ワインをいただきました。
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私はブロシェット、夫は鴨のコンフィ。a0112387_6492670.jpga0112387_6491032.jpg
息子が鴨のコンフィをしっかり食べたのにびっくり。ブロシェットに付いていたフォアグラのソースも気に入ったようでたくさんかけていました。
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4歳の息子には卵、乳、ナッツ類のアレルギーがあります。食べられる料理があるのか心配していましたが、この地方の料理は油脂としてバターでなく鴨の脂が使われているので食べられるものが多く、意外と困りません。キッズメニュー定番のステーキ・アッシェ(ハンバーグ風ステーキ)も通常つなぎを使っていず、問題なく食べられます。これは嬉しい大発見。

夕食後、カオールの街をぶらぶらと散歩しながら帰りました。
色とりどりの噴水に、息子の目もキラキラ。今日も一日、がんばったね。
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by ma-puana | 2011-09-04 10:50 | フランス・洞窟壁画の旅