ラスコーⅡ、そして再びルフィニャックへ

朝、シャワーを浴びてはしゃぐ息子をなんとか着替えさせ、最後の洞窟探検に出発しました。ラスコーⅡです。
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1940年に発見されたオリジナルのラスコー洞窟は、見学者の持ち込んだ菌類や二酸化炭素によって劣化が進み、早くも1963年には一般閉鎖(研究者には制限付きで公開)、さらに2000年代に入ってカビが発生し、現在では完全閉鎖されています。1983年に公開されたラスコーⅡは、11年の歳月とコンピューター技術を駆使して岩の凹凸から壁画まで寸分違わず再現した洞窟なのです。

ラスコーへの入り口となるモンティニャックの街は、週末に開かれるお祭りの準備で華やかに彩られていました。ビニールの花が道という道の屋根を飾っていて、息子はすっかりお祭り気分。
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モンティニャックのインフォメーションでチケットを買います。夏場にはラスコーⅡにもチケットカウンターが開設されるとか。インフォメーションの前には、観光客を見込んで様々な観光地のパンフレットが置かれていました。
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繁忙期を過ぎているので、11時にオフィスに行って11時半からの見学が割り振られました。11時20分集合。ラスコーまで2キロあるので、結構タイトです。現地に入ってみると さすがにすごい人。大型観光バスが何台も停まり、子供も大勢いました。
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大人数で見学スタート。入り口の妙なデザインの部屋でラスコーに関する説明と見学の心得を聞きます。レプリカとはいえ、ここも撮影は禁止です。こんな施設だっけ?8年前に来たときは、もっと洞窟らしい入り口だったような気がするのですが・・・記憶違いでしょうか?

「先史時代のシスティナ礼拝堂」とも言われる洞窟内に入ります。美しく彩色された動物たちは素晴らしい。古い絵の上に更に絵が重ねられ、壁を埋め尽くしています。そして、スケール。見上げる動物たちは原寸大と思われるサイズで迫って来るのです。
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最初に発見した少年たちはどれだけ興奮したことでしょう。アキシアルギャラリーと呼ばれる狭い通路(ここにも壁絵がびっしりと描かれています)を通り抜けて見るブルズのホール。圧巻です。美しかった!
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写真は全てラスコーの公式ホームページより転載。
ホームページには高レベルなバーチャル洞窟ツアーがあるので、興味のある方は是非体験してみてください。
途中、懐中電灯を消し、ライターの揺れる火で見たときにはひどく胸が詰まりました。

観光客向けなので、見学はあっけなく終わります。入場は出来ませんが、本物のラスコー洞窟を見に200mほど林道を登りました。
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鉄柵の向こうにちらっとオリジナルの洞窟の入り口が見えます。天井の低い小さな穴でした。
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ここで息子が何やらもじもじと希望を述べ始めました。小さな小さな声で「トロッコ列車の探検に行きたい・・・」。なんどか促して、やっとはっきりと大きな声で言えました。

とりあえずモンティニャックの街に戻り、インフォメーションの真ん前の観光レストランのテラスで昼食を取ります。
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二階にきちんとしたレストランがあるせいか意外と美味しく、驚きました。
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息子は今日もキッズメニュー。
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7ユーロでハンバーグとフレンチフライ、シャーベット。フレンチフライが大好きで、私のお皿の方から食べ始めます。
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「美味しい」と完食。早くデザートが食べたくて、すごく照れながらギャルソンに声をかける息子。照れすぎで赤ちゃん言葉のようです。


大きな大きなペリゴール産イチゴのソルベに大満足。
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お腹はポンポコリン。
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モンティニャックを後にし、ルフィニャック洞窟に向かいます。
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どうせ2度行くならフォン・ド・ゴームにもう一度行きたかったものの、夫が息子の希望を優先してくれました。以前、8月に来たときは朝一番に入って長時間待ったものですが、今回はすぐに入場できました。
チケット売り場のおじいさんが、息子が一昨日も来たことを覚えていてくれて、「2回目に来た記念に」、と息子に可愛く包装したマンモスのペンダントをプレゼントしてくれました。感激!
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これには照れ屋の息子も頑張って「Merci beaucoup」と言えました。やけに発音がいいのはやっぱり耳学問だからでしょうか。

木炭のようなものでデッサンされたマンモスの群れ。デッサンの感覚がやけに現代的で、クロマニヨン人との共通性を感じてドキッとします。線刻の記号が描かれているという天井画を探しますが、説明はありませんでした。最後の広間の天井画も不思議なくらい現代的、というのか、等身大です。(画像等は9月6日の日記をご参照下さい)

どうしても運転席の前に座りたい息子は、説明が終盤になると私の袖を引っ張って、真っ暗闇の中をトロッコ列車の端まで進んでいきます。こういうときにはすごい勇気が出てくるようです。ガイドのお兄さんも運転席正面に陣取る息子を見て 2回目じゃないかと聞いてくれ、特別に洞窟内で列車の写真を撮らせてくれました。
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ルフィニャック訪問は、息子には本当に良い経験になりました。
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今はお友達を家に呼んで洞窟探検ごっこをする夢を描いています。段ボールで洞窟を作り、絵を描いて、自分がガイドになって説明ツアーをするそうです。

本日最後の締めくくりに、不思議な所に寄りました。急な坂を登ったところにある、石積みの民家と中世の隠れ家。
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隠れ家は、急な階段を上り、更に梯子とロープを伝って部屋に入ります。
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息子は登りたがりましたが、ハシゴより上のロープ伝いのところを登らせるのが怖くて諦めました。
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ちょっとした冒険です。
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すぐ隣の民家のような一群の建物は、Grotte du Sorcier ソルシエ洞窟の事務所です。
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ちょうど5時半の最終ツアーが出るところでした。
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一日に3カ所の洞窟見学は さすがに息子がいやがったので、研究者である夫に一人で入ってもらい、私と息子は外で遊びながら待つことにしました。浅い洞窟で、珍しい人間の線刻画があったようです。見たかった…。
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息子と2人で周辺を散歩し、井戸の水を出してみたり、鶏にクローバーやイチジクをあげて(このあたりは本当にイチジクの木が多く、実が落ちるままになっている)遊びました。
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中世の隠れ家前にある水盤にオタマジャクシがたくさんいて、「本当にいるんだ。本の中だけだと思ってた。」と息子が感嘆していたのには逆に私がびっくり。
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私の子供の頃は、オタマジャクシなんてどこにでもいたのになぁ。
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レゼジーに戻り、ランドリーに滑り込みます。待ち時間に街を散歩しました。物産市場でフォアグラやクルミのリキュールを試食。フォアグラを気に入った息子に「日本のレストランでは絶対に頼まないでね」というと、「勝手に頼んじゃうよ〜」と脅されました。
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クルミのリキュール2種類、ペリゴールの蜂蜜(試食した息子の希望)、くるみオイル(9ユーロ・安い!)などを購入。

ホテルに戻り、おしゃれし直して付属のレストランへ。
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今日は最高コースにしてみました。フランスの田舎のレストランは本当にお値打ち。
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キラキラした眼で料理を待つ息子。

アミューズはフォアグラのクレームブリュレ。
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フォアグラエスカロップのグリル ペリゴール風ソース。
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トリュフのスライスがたっぷりかかったホタテのクリームリゾット。
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豚肉のグリル 森のエッセンスのソース掛け。
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ロカマドール名産のカベクーと胡桃ソースのファインサラダ。
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デザート盛り合わせはフォンダンショコラとクルミケーキ、コーヒーのアイス。あまりにも濃厚。果物系にして欲しかった…
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食いしん坊の私でも、とても食べきれない量と濃厚さでした。
息子は鴨のささみステーキを気に入り、パンを二回もおかわりして熱心にソースをつけて食べていました。
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カフェにもビスキュイとミニタルトとカヌレ。ペリゴールの幸を堪能しました。
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ジャケットでドレスアップした息子は本当にりりしくかっこいい(←親バカ)のに、ふざけてばかりで今日もまともな写真が撮れず。残念…
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やっぱり乗り物です。
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by ma-puana | 2011-09-08 19:02 | フランス・洞窟壁画の旅