いよいよレゼジーへ
少し冷え込む朝。ホテルから歩いてすぐのカオール駅まで行き、ペリグーからパリまでの列車を予約します。息子は久しぶりの列車に大喜び。夫がチケットを手配する間、飽きずに眺めていました。
ボルドー経由だとTGVに乗れるのですが、今回は早さ重視でリモージュ経由にしました。
駅のカフェで列車を見ながら朝食です。5ユーロの朝食セットはジュース、カフェオレ、クロワッサン、ジャム、ペタンコにつぶしてこんがりトーストした小さなバゲットが2つ付いています。シンプルにカフェとクロワッサンだけだと2ユーロ。息子はペタンコバゲットを気に入って、たくさん食べました。
車でカオールを出て、ペリゴール地方の洞窟訪問の拠点、レゼジーへ向かいました。高速に乗りましたが、かなり遠回りコース。あるいは直線で結ぶ一般道の方が早かったかも。
朝の駅で電車に乗りたくなってしまった息子は機嫌が悪く、車移動をいやがっているので、高速出口前でパーキングに入りました。奮発して大好きなロータスのクッキーやイチゴのピュレ、ポテトチップスを買い込みます。ついでに保育園のお友達へのお土産も物色。こんな身体に悪そうな色のお菓子、日本にはありませんよね。
高速を出ると道は山道。次々と前に立ちはだかる急カーブに夫は緊張しているのに、息子はが何となくぐずぐず言います。今回の旅は、二オーやガルガスといった僻地の洞窟を訪ねたので移動時間が長くなり、どうやら「遊び」が足りないみたい。
なまいきなようで、まだ4歳。風景を堪能したり、ましてこの自然の貴重さを感じるなんて、もう少し先の話なんでしょうね。
山の城を見るために車を降りたあたりで少しだけ機嫌が回復しました。
が、GROTTES DE COUGNAC クーニャック洞窟に立ち寄ると、息子はまた不機嫌に。
「どうしていちいち洞窟探検しなきゃいけないの?」と問われました。
「美しい村」を目的に、田舎道をひた走ります。La Roque-Gageac ラ・ロック・ガジャックに13時頃到着。蕩々と流れるドルドーニュ川から立ち上がる断崖絶壁に へばりつくように家々が立ち並ぶ、美しい集落です。
息子が遊びたがった ブランコのある公園でピクニック。息子の表情が和らぎ、バゲットをたくさん食べました。集まった雀たちにもバゲットをちぎって投げます。すごく楽しんでいました。
息子の希望で、ドルドーニュ川をクルーズする遊覧船に出航ぎりぎりに飛び乗りました。
物資の輸送を担った艀の人生になぞらえたドルドーニュ川の歴史解説を聞きながら、約1時間の船旅です。
息子は風景よりも川面を凝視して魚を探していました。手には魚にあげるバゲットを握りしめたまま。
ラ・ロック・ガジャックからLes Eyzies レゼジーには ものの30分で着きました。懐かしい景色です。今回の宿は、前回はバカンス期で予約が取れなかったMoulin de la Beune ムーラン・ド・ラ・ブーヌに入りました。
急な坂道をおりた狭い駐車場にはキワキワで停められました。。
部屋は古いけれど広く、田舎風にかわいらしくしつらえられています。
息子は早速ミニカーを出し、ガルガスで拾ってきた栗の実を 荷物に見たてたり人に見立てたりしながら 延々ごっこ遊び。
ホテルのレストランで夕食。ワインは再び【カオールの黒】。
ホテルのパンも美味しかったらしく、なにもつけないでワシワシと食べていました。パンを配るお兄さんの動きにソワソワ。
雰囲気のある庭を少し散歩して 部屋に戻りました。
食後、息子は部屋の浴槽で少し泳いでくつろぎ、その後すぐに爆睡していました。おつかれさまでした。
by ma-puana | 2011-09-05 18:44 | フランス・洞窟壁画の旅