フォン・ド・ゴーム-コンバレル

朝、ホテルのWi-Fiでiphoneのスカイプにチャレンジしてみたら、ちゃんと繋がりました。こんな田舎の村でテレビ通話が出来るなんて、すごい。日本への連絡も一苦労だった私のバックパッカー時代とは天地の差です。

今日はFont-de-Gaume フォン・ド・ゴームとCombarelles コンバレルの洞窟案内を予約してあります。
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10時半頃事務所到着、11時受付、11時半案内開始、待ち時間に売店を眺めます。以前来たときは鄙びていた売店がモダンに改装されていました。息子用に洞窟壁画Tシャツを探しているのですが、デザインが今ひとつ。あとはラスコーの売店に賭けるしかありません。
洞窟の入り口は、400mほど林道を登った丘の上にあります。
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細いトレイル沿いには可憐な花々が咲き競っていました。、ちょうど良い散歩道です。a0112387_23285621.jpga0112387_23291186.jpg
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洞窟の前で案内開始を待ちます。
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ベルギー人やフランス在住のアルゼンチン人がいて、夫がフランス語で雑談していると、横で息子がフランス語もどきをしゃべり続けていました。
「小さいからすぐにしゃべれるようになるんじゃない?」と言われていました。「S君とパパがフランス語じゃママが解らないから日本語でしゃべってよ。」というと、「俺日本語忘れちゃったよ」などとうそぶきます。

フォン・ド・ゴームは、現在公開されている唯一の彩色壁画洞窟だそうです。自然の岩の起伏を使ったパイソンのボリューム感、豊富な色彩の立体表現が素晴らしく、感動的でした。
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洞窟内には祭壇だと感じられる場所もあり、神秘的な美しさを湛えていました。
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息子はまたすっと寝入ってしまいました。原因は、暗さなのか寒さなのか、はたまた酸素の薄さなのか・・・。

外は、冷たい雨が降っています。期待していた青空マーケットもやっていません。レゼジーの街角のレストランで昼食を取りました。私の頼んだのはペリゴール風サラダ。あまりにもたくさんの鴨が乗っていて、少々鴨疲れしちゃいました。
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こちらは息子のステーキ。ポテト好きの息子には、フレンチフライが外せません。
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カフェに小菓子が付いていると嬉しい。
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昨日閉館していた資料館に入りました。モダンで美しい建築なのですが、これから充実させるのか、まだ中はほとんどからっぽでした。
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ビデオテークで、原始時代にどういう技法で槍や彫刻やネガティブハンドを作ったかを実演してみせる映像を見ました。夫と私は眠ってしまったのですが、息子は何本も熱心に見ていました。

そのあと、広いピロティーにたくさん置かれた椅子を使って息子がトロッコ列車の洞窟探検ごっこを始め、延々つきあわされました。椅子を同じ方向に並べてトロッコ列車。
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たまに息子が運転席をおりて天井や壁を指さしながら、なんちゃってフランス語と日本語でバイリンガル解説をしてくれます。
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ガイドさんになり切ったリアルな解説です。この洞窟にはネガティブハンドがたくさん。バイソンやマンモス、さらに「ねないこだれだ(絵本に出てくるお化け)」の絵もあるらしい。

指の欠損もあるようですね。このガイドさんは、指を折り曲げた「記号」説でした。

ポケットから懐中電灯と指示灯を取り出したり、両手であちこち指さしながらのリアルな解説を楽しく聞きました。


次の予約は16時、Combarelles コンバレル洞窟です。
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受付前に不思議な建物があります。この地方には多い、自然の岸壁を屋根や壁の一部にそのまま利用した家屋です。中がどうなっているのか興味深いのですが、建物の中の岩の内側に新たに壁を設置して、ごくふつうの室内のように設えてあったりします。
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楽しみにしていたコンバレルですが、不満が残る見学になってしまいました。
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この洞窟の壁画は線刻画で、写真などでは解りにくく、現地(洞窟内)でいろいろな方向から明かりで照らさないと絵が浮かんで来ません。それなのに、今日のガイドさんは話ばかり長く、あまり実際の絵を見せてくれなかったのです。すぐそこにある馬の絵なども、素通り。
地元の研究者が洞窟の案内をしているのですが、このお兄ちゃんガイドは自己主張が強すぎるのか、興奮してどんどん前に出てきて、しまいには壁画の前に立ちふさがってしゃべり続けるので絵が見えなかったり。さらに彼の主張に食いいつく年配の女性がいて、「色々な博物館を見たが、洞窟に絵を描いている人物の想像図は、常に男性に描かれている。しかし古代世界の儀礼においては女性の方が重要な役割を果たしたのでは?」などと言い出して、ガイドさんと論争になりました。
しびれを切らせた夫が「議論は外に出てからにして、ここでは絵を見せてください。」と注意し、周りの見学者も同調してくれたのに、しばらくすると二人はまたやり始めます。
素晴らしい文化遺産を目の前にしながら、目に入るのはお兄ちゃんとおばちゃんの論争のみ、刻々と過ぎてゆく制限時間・・・この焦燥感。a0112387_11434962.jpg
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a0112387_11452171.jpgコンバレル洞窟内の線刻画を写したスケッチ

息子はまた眠ってしまいました。コンバレルは全体に絵の位置が低く、抱っこで立ち座りは大変です。

大きな動物たちに対して、とても小さく描かれた人間がいくつもあり、不思議です。
やはり祭壇を思わせるドーム状の空間もありました。
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雨がかなり本格的に降って来ました。部屋に戻るとすぐに息子が紙を欲しがり、出してあげると一生懸命「トロッコ列車の洞窟探検の地図」を描き始めました。
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迷路のようです。解説ポイントもあり、長い解説、短い解説、ここにはお化けの絵…と説明してくれます。

せっかくレストラン併設のホテルなのに、部屋で夕食を食べたいと息子が強く主張するので、雨の中買い出しに行きました。ほとんどの店はもう閉まっていて、お土産屋さんで鴨のリエットとワインを買います。銀賞受賞のベルジュラックはなかなか美味でした。
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息子は自分が言い出した手前、ジャムもつけずに一生懸命バゲットを食べていました。ワインを飲んだので夫も私もうっかり小1時間くらい眠ってしまい、そのあいだ息子は一人でミニカーで遊んで待っていました。10時半頃、あわてて寝かせました。
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by ma-puana | 2011-09-07 18:59 | フランス・洞窟壁画の旅